貸衣装

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 
 
 
 
 

2010年10月04日23:21

 
 
 
 
 

神戸に行ってきた話・2日の11時~12時

 
 

イベントのスタッフって、大変だよね。
こないだ、三国志フェス2010で、受付を担当させて頂いたのだが、文字通り痛感した。
tunaguさんと明華さんは、三国志祭にスタッフ参加されていて、仮装の更衣室と、貸衣装の担当をされている。
仕事の邪魔になっては申し訳ないので、挨拶も程々に、人形劇三国志・初期型劉備の衣装に着替える。

更衣室の隣に、8月に亡くなられた、川本喜八郎先生の追悼展示が行われている。
真っ先に御挨拶に伺った。
1998年に刊行された、『よみがえる三国志伝説』というムックで行われたインタビューの中で、諸葛亮、曹操の魅力について触れられた先生は、近頃では呂布も人気だと紹介された上で、先生御自身は、最近劉備を見直していると仰られている。
人形劇三国志の制作当時、劉備に関しては、あまり思い入れの無いまま作ってしまったので、今作ったら、また違う顔になる。もう一回やってみたい、と。
ここまで三国志が進んだ日本で、劉備の再評価は置き去りにされたまま、21世紀を迎えてしまった。
先生が導き出した劉備の顔。その答えは如何なるものだったのだろうか?
知りたかった。
もしかしたら、先生のアトリエに、それは転がっているかも知れないし、先生の頭の中にしか存在しなかったのかも知れない。
並べて記すのも、おこがましい話だが、数合わせの為に召集され、何の思い入れも無いまま劉備役を宛がわれ、コスプレイヤーに為った私は、試行錯誤を繰り返しながら、得体の知れない嫌われ者を演じ続けて来た。
答えは、未だに見つからない。
コスプレはフェイクであるという、大前提の上で敢えて述べる。
それでも確かなのは、私が人形劇三国志の、劉備のコスプレイヤーとして、如何しようも無くホンモノだと云う現実だ。
そうなってしまった、と、思っていた。
しかし、今はそう在りたいと願う。

先生、喪章は着けずに参りました。
この仮装で示す、意気と、姿勢を、その代わりとさせて下さい。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


HOME

このサイトの一番初めのページに飛びます。
HOMELinkIcon

DIARY

私の日記
DIARYLinkIcon

貸衣装